VOICE02 -Yusaku Arts Works-
あなたは誰ですか?  ‐最後の晩餐の謎‐
あなたは誰ですか?  ‐最後の晩餐の謎‐
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皆様、YUSAKU VOICE02をご観覧頂き、ありがとうございます。

私的ダ・ヴィンチ シリーズ 第二弾ということで…。


最後の晩餐  という絵をご存知ですか?

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とても有名な壁画であり、テンペラ画の傑作とされています。

テンペラとは卵黄や蜂蜜・膠(にかわ)などを混ぜた不透明な絵の具の事です。

この壁画は1495年から制作され1498年に完成されました。


日頃からレオナルド・ダ・ヴィンチがとても好きで、画集などをよく見ております。

レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonardo da Vinci)最後の晩餐の謎について

どうしても分からないことがあり調べてます。



ぜひ皆様も一緒に考えてみてください。

最近では「ダ・ヴィンチ コード」等の影響もあり、多くの方が興味をもたれたであろう問題についてです。

最後の晩餐のキリスト様の右横に描かれた、この人物についてです。
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男性なのか、女性なのか。

そもそも誰なのですか?

以後「この方」と記載します。



僕が中学生の時、「この方」について美術の先生に質問した時のやり取りを今でも覚えています。

「先生「この方」は女の人ですか?」

「いいえ、その人は男です、ユダです」

でも、全然違うことが今になってわかりました。

せんせー!!

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【最後の晩餐の登場人物紹介】

画面の左から順

バルトロマイ
テーブルの左端、つまりイエスからもっとも離れた位置におり、イエスの言葉を聞き取ろうと立ち上がった様子に描かれている。

小ヤコブ
イエスと容貌が似ていたとされる使徒。左手をペトロの方へ伸ばしている。

アンデレ
両手を胸のあたりに上げ、驚きのポーズを示す。

イスカリオテのユダ
イエスを裏切った代償としての銀貨30枚が入った金入れの袋を握るとされる。
ただし、マタイによる福音書では、イエスを引き渡した後で銀貨を受け取ることになっていたが、
ダヴィンチは、聖書にある「手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る」の表現が難しかったためではないかと言われている。

ペトロ
身を乗り出し、イエスの隣に座るヨハネに何か耳打ちしている。

ヨハネ?
十二使徒のうちもっとも年少で、聖書では「イエスの愛しておられた者がみ胸近く席についていた」と記されている。
中性的顔立ちと『ダ・ヴィンチ・コード』の影響からか女性と思われがちだが、それはこの作品を問わずレオナルドに良く見られる画風である。
(ヨハネによる福音書13章23節)

トマス
大ヤコブの背後から顔を出しており、体部は画面ではほとんど見えない。
右手の指を1本突き立てているのは、「裏切り者は1人だけですか」とイエスに問い掛けている姿と解釈されている。
左手はよく見るとテーブルの上に置かれている。

大ヤコブ
両手を広げ大袈裟な身振りをしている。

フィリポ
両手を胸にあて、イエスに訴えかけるような動作をしている。

マタイ
テーブル右端のマタイ、タダイ、シモンの3名は互いに顔を見合わせ、「今、主は何とおっしゃったのか」と問い掛けている風情である。
イエスから離れた位置に座る彼らにはイエスの言葉がはっきりと聞こえなかったのかもしれない。

ユダ ?
イエスの弟子のうち特に選ばれた十二人の使徒の一人。
イエスを裏切ったことから、裏切り者の代名詞として扱われることがある。

シモン

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【座位順(左から顔の配置順)】

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通説 版

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①バルトロマイ →②小ヤコブ→③アンデレ→④ユダ⑤ペトロ→⑥?

キリスト

⑦トマス→⑧大ヤコブ→⑨ヨハネ→⑩マタイ→⑪ユダ→⑫シモン

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最後の晩餐の専門書 版
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①バルトロマイ →②小ヤコブ→③アンデレ→④ユダ⑤ペトロ→⑥ヨハネ

キリスト

⑦トマス→⑧大ヤコブ→⑨フィリポ→⑩マタイ→⑪タダイ→⑫シモン

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座位順でさえも、色々な意見があります。

最後の晩餐という聖書における有名なシーンでさえ、人物の特定ができないのは、一体どうしてなのでしょう。

フィリポの為の習作
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ユダの為の習作
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私的な結論を述べてみたいと思います。


「この方」に関する僕の混乱の原因は

レオナルド・ダ・ヴィンチが絵画の中に仕込んだスコトマ(心理的盲点)の為だと思います。


このスコトマが巧妙だなと思うことは、位置的なスコトマ(描かれた場所によって見え難いこと)よりも、知識的スコトマを活用している事。

この絵が「キリストと12人の弟子(使徒)の絵」だと知っている人には「この方」は男性(虚像)に見え

何の知識も持たないで絵を観るもの(例えば子供とか)には「この方」は明らかに女性(実像)に見えるという仕掛け。


うーむ!

凄いですね!

(そうだとしたらですが)


この人物は明らかに女性であり、更には右横に座している事からキリストにとって弟子以上に親密な

信頼関係であることを表現する為の構図であり、それは直感的に見れば明らかなのに、聖書の知識

を持つ者には先入観が働き、思わぬ盲点を生み出すということではないかと思います。


ちなみに下記はインターネットで拾った専門的な通説です。

「イエスに寄りかかるのではなく、こちらから見て左のペトロのほうに体を傾けているのは、ペトロに耳打ち

されているか、答えているところだと解釈すれば良い」


ではもう一度見てみましょう。
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確かにペトロは耳打ちしているように見えます。

しかし「この方の」表情を見ると全くシックリきません。

この顔は悲壮感の漂う表情であり、虚しい諦めの笑顔にも見えます。

「この中に裏切り者? そんなことどうでもいいわ。そもそも全部、茶番劇なのよ」

とでも言っているように見えます。

そういうふうに見ると

キリスト様も

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「裏切り者の事も言ったし、ついてに俺達二人の事もしゃべれたらいいのになぁ。本当の事を全部しゃべっちゃおうかな…」

とでも言いたそうに見えてきます。 (キリスト様、ごめんなさい)



スコトマを更に深く追求すると、レオナルド・ダ・ヴィンチは最後の晩餐以降に「洗礼者ヨハネ」という中性的

な人物画を制作しており、この絵は名画ですが、万が一、教会などの追求を受けた時の一種の保険的要素

としても示されたのではないかと思います。

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上図の洗礼者ヨハネは中性的に描かれています。

ただし、やや男性寄りの中性ですね。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、ローマ教会(絵の発注者)にこのように説明したのではないでしょうか?

「キリストの右横の人物は聖書に則ってヨハネであり、その他の人物ではないのだと。

自分は、後にもヨハネを中性的に描いていることからも理解していただけるだろう」と。

しかしダ・ヴィンチはヨハネを思わせて、別の人物を描いたとしたら…」。

正確に言うとヨハネと「この方」をどちらにも見えるように、二重に描いたということだと思います。

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上図がヨハネであるとすれば、同じヨハネでも、女性寄りの中性です。

しかし僕には、どう見ても女性に見えるのです。

でも描かれた時代を考えてみると。

キリストの右横の人物が女性であるということは、当時絶対にあり得ないタブーだったはずです。

まさか画面に女性が描かれているなどとは想像すらしない事だったといえるでしょう。

キリストと十二人の弟子達の絵なのですから。(これも心理的スコトマですね。)

更に当時のローマ教会にとっての主たる存在は男性であり、男性でなくてはなりませんした。

レオナルド・ダ・ヴィンチが、この点にローマ教会の歪みと矛盾を感じていた可能性は大いにあります。


またレオナルド・ダ・ヴィンチは当時、他にも犯してはいけない教会的なタブーを犯しています。

受胎告知という絵の百合の花に雄しべと雌しべを描いたのです。

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白百合は純潔の象徴。そしてご存知の通り、「マリアは処女のまま」 という設定なので、

当時は雄しべと雌しべは省かれた形で白百合が描かれていました。

若いダ・ヴィンチのこの行為は批判の的となりました。


ではダ・ヴィンチは、危険を承知の上で、なぜそのような事をしたのでしょう?

そして最後の晩餐でも、そのようなことをしたのでしょう。

最後の晩餐は

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当時のローマ教会の腐敗を告発し、それによって歪められた長いキリスト教の歴史と人間の物語であり

その真実の告発は対象として当時の人にではなく、遠く長く未来に生きる人々に託されたのではないかと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチの思考は分かりませんが、僕はそのように解釈しました。

テーブル上のパンの位置が五線紙になぞらえた音符であり、実際に奏でるとレクイエム調の音楽となるという説もありますが、それは事実だとしても「絵画上の遊戯」の部分でありダ・ヴィンチのメッセージの主たるものではないように思います。

数年前に話題となったダ・ヴィンチコードでは、次のような説に基づいて説明されています。

「キリストは神ではなく人間の男性(預言者)であり、マグダラのマリアと結婚し、子を授かった」のだと。

「そしてその歴史はコンスタンチヌス ローマ皇帝により新約聖書として教会の都合よく修正(歪曲)された」

「キリストの血脈(子孫)は現在も途絶えておらず、マグダラのマリアの遺体はルーブル美術館の地下に眠っている」
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とのことです。

僕は、そこまでは分かりません。

真偽を見極めるだけの知識を持っていません。

ただ「この方」は悲しげで、言いたくても言えない心を秘めている女性なのだ と感じます。

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皆様の目には、どのように映ったでしょうか?


「この方」は本当にマグダラのマリア様なのでしょうか?

それはわかりません。

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マグダラのマリア (ペルジーノ作)




感想などあれば、お気軽に教えてくださいね。


また文章中に誤りがあった場合は、お詫びします。

※最後の晩餐には諸説あり、特に人物特定には解釈の違いがありえるかもしれません。

 このブログの掲載記事が個人的な考えを述べているものであり、他の解釈が多く存在しております

 ことを最後に述べさせていただきます。

 ありがとうございました。
[PR]
by yusaku_voice | 2013-01-17 20:52 | Comments(0)
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